天色

今高く 掲げた指の示す 夢の先へ

ああ、どうか夜明けまで君の声が聞きたい

 

最低な恋をして、曖昧に終わるんだ。

案外さ、それだけで幸せなのかも。

人生は意外と美しいよね。

 

 

世界は何も変わらないけど、私達の世界は大きく変わってしまった日。人生でこんなことが起こるなんて本当に想像してなくて、抱えきれなくて、苦しくて辛くて。どうしようもなくて、泣いても仕方ないのに涙が出てきちゃって。

それでもこんな時に、こんな時だからこそ思うのは、大好きな人達が、親愛なるアイドルがくれたものは大切で偉大であるということ。

 

大好きなアイドルが "アイドル"という光と存在以外で私達に残してくれたものは数え切れないくらいあって。心の支えになる音楽、大好きなドラマ作品、夜行バスや新幹線のとり方、遠征のスキル、舞台の観劇マナー、外部舞台の際に出会った素敵な演者さん、HIPHOPのルーツや聞いたことのなかったジャンルの音楽にラジオ、触れたことのない趣味、エンタメに対する思想、自分の気持ちを形にする大切さ、好きなものだけが同じの友人。

本当に彼らに出会ったからこそ得たものがたくさんある。見返りのない愛を人に注げるようになったのも無条件に好きな人の幸せを願えるようになったのも、アイドルのおかげだと思う。

その中でもやっぱりふぉろわーってすごい。度々話題になるのが「リアルだったら絶対友達になってないよね」で、実際本当にそうだと思う。好きなもの"だけ"が同じで、画面の向こう側で、ボタン1つで話すきっかけが出来るTwitterで、ボタン1つで縁が切れてしまう歪で薄っぺらい友情が、大切なものに変わっていくのは運命だなあ、としみじみ感じる。

不安定で歪で愛おしい関係性を築いてきたからこそ、濃い思い出を作ってきたからこそ、今回の色々で好きなものや方向性、熱量含め色んなところにすれ違ったり疎遠になってしまう要因がとっ散らかってて。何も変わらないはずなのに何かが大きく変わってしまうことに、不安ばかり感じて自信が1つも持てなくて。頑張ろうね、大丈夫だよ!の空気に飲まれてなんとかなってる部分はあって。

それでも自信がないこと、自担の大丈夫に縋りきれないこと、これからが怖いこと、苦しくて辛いこと、自分のゆく道も大好きな人達がゆく道も何も分からないことが不安なこと。楽しいことばっかりじゃなくて苦しいことが共有出来るってすごく大切だなあと思った。人それぞれ受け止め方や消化の仕方がある中で、話をして言葉にして、大好きな人達を想っては泣いて。楽しいことはもちろん、どん底を一緒に歩ける人を大切にしなさいと教えられて生きてきたけど本当にそうだなと痛感する。

 

ジャニーズ最後の日、ジャニーズが繋いでくれた縁に救われながら過ごしたよ。美味しいもの食べながらする自担の話、大事だったなあ。虚に想いを馳せて拗らせたり集まって飲んでバカ騒ぎしたりライブの後に語りすぎて終電逃してお泊りしたり。推しの事もプライベートな事も鬱トークもセンシティブトークも激強思想も激重感情も、全部ジャニーズがくれたものから始まったもので。自担への愛を恥ずかしげもなく話したりして。

大好きなアイドルと同じくらいこれからの幸せを願える友人達が居て幸せだなあと思う。

 

正直自担の少し傷付いた顔、落ち込んだ顔を見て心臓が締め付けられて一緒に落ち込んだし、この先もし、もしアイドルを辞めてしまったらどうしようと。ありもしない想像を勝手にして、「僕にはジャニーズしかないので、」と言い続けてくれていた自担を想っては泣いて。名前が変わってしまう事に胸を痛めては泣いて。本人達はもちろん、本人達以上に彼らが「ジャニーズ」という名の「エンタメ」を背負っていることに誇りを持っているのは私達の方で。厄介でごめんね。でもそれくらい貴方達の創り出す世界に、エンタメに、愛に魅せられていたんだよ。貴方達が人生賭けてアイドルでいてくれるように人生賭けて応援したいと思ってしまうんだよ。アイドルをとったら何も残らないオタクでごめんね。それでも、ずっと大好きでいさせてくれてありがとう。

 

ジャニーズが残してくれたもの、今までの作品やライブ、宝物みたいな景色と言葉、大切なものって本当にたくさんあって、ずっとずっと抱えて愛していくからね。唯一無二の愛を、私なりの愛で包んで大事にしていきたい。これまでも、これからも変わらない愛を伝えていきたいな。

まだまだ泣いてしまう日もあるし、勝手に不安になっては挫けてしまいそうになる日もあるけど、変わらない為に変わり続ける事が、どれほど大変で、どれほど大きな愛か。一緒に手を取って進んでいきたいな。この言葉に出来ない痛みも漠然とした不安も涙も、全てがこの先の未来で愛おしい過去に変わりますように。そして親愛なるアイドル達に降り注ぐ愛が、進む道が、温かくて素敵なものでありますように。ああ、どうか夜明けまで君の声が聴きたい。愛してるよー!